間伐材活用

土木事業に間伐材を

現在すべての土木分野において、省コスト化とともに環境に配慮した工法が強く求められております。中でも森林の保全に必要不可欠な間伐を推進するため、景観材の機能を併せ持つ循環型天然素材、間伐材の活用が注目を浴びつつあります。

しかし数々の利点を持ちながらも、木材は「腐る」というその性質上、「いずれ腐っても良い」個所に限定され利用されているのが現状です。

『未活用分野にも積極的に間伐材を利用できないか』

これをテーマに宮城県林業試験場との官民共同研究を行い、土留工法と転落防護柵に間伐材を活用する新工法を開発しました。

間伐パッションの特徴

  • 間伐材に土圧をかけません。
    • 間伐パッションは間伐材に直接土圧をかけません。背面土圧は土留枠体(鋼製枠材等)で抵抗し、間伐材景用と機能を分割しているため、間伐材が腐朽しても土留機能に影響はありません。
  • 環境に配慮しました。
    • 間伐パッションはあえて木材の防腐剤処理を必要としません。土留枠体と間伐材の間、並びに間伐材接触面に空間を設け、材を宙に浮いた状態で固定しました。この「木材の乾燥しやすさの追求」が防腐剤を無用としながらも、材の耐久性を向上させました。安心して水際に使用可能です。
  • 間伐材の交換はワンタッチです。
    • 必ず訪れる木材の腐朽。間伐パッションは間伐材の交換性を徹底追及しました。パネルごとの交換でその時間は僅か約2~3分で完了します(一本づつの交換も可能です)。この容易な維持管理作業の繰り返しで枠体の耐用年数まで景観材としての更新が可能となります。
  • リサイクルをお手伝いします。
    • 間伐パッションは間伐材のみならず、背面土砂に現地発生土やコンクリートがらなど、リサイクル材の有効利用が可能です。また緑化シートと土砂の組み合わせで間伐材間隔を緑化することにより、間伐材の交換を省略することができます。

間伐パッション工法 フェンス

スギ間伐材を利用した歩道用転落防止柵を宮城県林業試験場とともに開発しました。景観を重視する箇所に最適です。

  • 支柱及び打ち込み方法・間隔は、従来の普及型防護柵(歩道用P種ガードパイプ)と同様です。
    • 支柱は普及型スチール製防護柵を使用し、打ち込み間隔も同様の3mとしました。このことで、木製防護柵と従来のスチール製防護柵への相互の転換が可能になったほか、擬木・木製品に比べ経済性に優れます。また、木製防護柵の最大の欠点であった、地際部の腐朽に対する不安を解消しました。
  • 「防護柵設置基準」P種の強度特性を満足しています。
    • 支柱間3mで強度特性を確保するためには、木材直径を大きくする必要がありますが、景観の悪化や、防腐剤コストの増大が伴います。これらを解決するため、木材と鋼材を複合化することで景観と強度のバランスを実現しました。また、木材部は加圧注入方式による防腐薬剤処理で15年以上の耐久性を目標としています。
  • 人に優しいデザインです。
    • 転落防護柵は、つねに人と接する位置にあります。手に触れる機会の多いビーム材に木材を使用することで、その感触は、夏の暑さや、冬の冷たさから解放されました。また、景観に優れる他、間伐材を使用することで、森林の保育と、循環型社会の形成にも貢献します。

【標準仕様】ビームタイプ:4段・3段タイプは、宮城県グリーン製品認定を受けています。  

主要部材 規格 表面処理等
木材部 間伐材・小径木円柱加工材 県産スギ材
防腐処理 薬剤加圧注入
支柱 一般構造用炭素鋼管(STK400) 亜鉛メッキ・粉体焼付
補強材 一般構造用圧延鋼材(SS400) 亜鉛メッキ
  • 施工歩掛りは?
    • 従来の普及型防護柵の歩掛りを使用できます。
  • 事故など、破損の時は?
    • 在庫を用意しています。従来の防護柵と同様です。部材ごとの対応も致します。
  • 支柱の色の変更は?
    • ホワイトとブラウンが標準です。他は特注となります。
  • 強度試験のデータは?
    • 宮城県林業試験場の詳細データがあります。
  • 間伐材の産地は?
    • 宮城県産を標準としています。各地域の間伐材も使用出来ます。ご相談下さい。